防災科学技術研究所などが出資するI-レジリエンス株式会社は、関東大震災の発生から100年となる9月1日、人々の暮らしをさらに豊かにするこれからの100年を見据えた「レジリエントライフプロジェクト」をスタートします。
レジリエンスとは「適応力、回復力、教訓を得て成長・予防のサイクルにつなげる力」という意味があります。このプロジェクトを通じて、自然災害にとどまらない、社会や個人にまつわる様々なリスクで生じる困難をしなやかに乗り越える力を高めます。具体的には、様々な業種の企業が参画し、①継続的な情報発信②自治体や企業との「共助」の推進③商品・サービスの開発と認証④レジリエントライフに関する研究開発などを進めます。
「ぼうさいこくたい2023」でお披露目
日本は関東大震災後も伊勢湾台風や東日本大震災といった大規模災害に何度も見舞われ、多くの方が犠牲となりました。今後も南海トラフ地震、首都直下地震、気候変動に伴う異常気象といった災害が予想されています。さらに、急激な社会変化の中で、ネット被害をはじめ人々を取り巻くリスクは多様化しています。豊かな生活をこれからも維持し、向上させるには、これらを乗り越えるレジリエンスを高めることが急務となっています。レジリエントライフプロジェクトは、様々な企業・団体などがそれぞれの強みを生かして連携し、リスクに強い社会づくりを進めていきます。
プロジェクトのスタートに合わせ、横浜市の横浜国立大学で開催される「ぼうさいこくたい2023」で9月17日、I-レジリエンスの林春男顧問(京大名誉教授、前防災科研理事長)や小林誠社長、プロジェクトに賛同した企業の担当者によるトークセッションを実施します。新たな生活様式であるレジリエントライフがどのようなものか、参加者が具体的にイメージできる内容となっています。
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