片付け前にまず撮影!罹災証明書の手続き手順

家の外

被害箇所だけではなく、建物全体も撮影します。なるべく建物の全景写真を、正面、裏面、右面、左面の各方向から計4枚撮影しましょう。

家の中

被害を受けた部屋の「引き」の全景写真と被害箇所の「寄り」の写真、計2枚を撮影します。被害を受けた部屋は全部撮影しておきましょう。
※家の中で被害が想定される箇所:内壁、床、窓、ドア、サッシ、ふすま、障子、システムキッチン、洗面台、トイレ、ユニットバスなど

浸水被害・浸水の深さがわかるように

浸水被害を受けた場合は、どれくらいの深さまで浸水したのかを示すことが重要です。そのため浸水した深さがわかるようメジャーも写り込むように撮影します。その際、測定場所がわかるように「引き」の写真と、メジャーの目盛りがわかるように「寄り」の写真、計2枚を撮影しましょう。メジャーがない場合は、メジャーの代わりとなるようなものを必ず一緒に写してください。

写真を撮影するときは、被害箇所を指さし確認しながら撮ると、被害の状況がわかりやすくなります。また写真がはっきりと写るように、手ぶれやフラッシュ光の反射、逆光などにも注意しましょう。

これらは、被害状況を伝える重要な写真です。くれぐれも撮影前に被害箇所の修理や片付けを始めてしまわないよう、被災したら早めに撮影しておきましょう。撮影の際も、身の安全には注意してください。

片付けの前に写真撮影を忘れずに!

自然災害に見舞われたとき、その後の生活を一日でも早く立て直せるよう、利用できる支援は可能な限り受けたいものです。その申請に必要となるのが罹災証明書です。罹災証明書の申請時に必要なのが、被害状況がわかる写真です。修理や片付けを始める前に、早めに写真撮影をしておきましょう。その際は、今回お伝えした写真を撮る際のポイントを参考に、実際の状況が伝わる写真を撮るようにしましょう。ご家族にも伝えておいてください。

●参考サイト
内閣府 被災者支援に関する各種制度の概要
日本司法支援センター 法テラス 各種支援制度関係
東京都世田谷区 り災証明書、災害見舞金、支援制度(減免等)について
神奈川県川崎市 罹災証明書の交付申請について
国税庁 災害等にあったとき
内閣府防災担当 住宅の応急修理
日本損害保険協会
住家の被害認定調査における写真撮影に係る留意事項について

<執筆者プロフィル>
前佛朋子
ファイナンシャルプランナー(CFP®)

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