南海トラフで怖いのは揺れや津波だけじゃない!液状化による被害にも注意


写真:PIXTA

南海トラフ地震では、大きな地震や津波に加え「液状化」も予想されています。
2011年3月11日に発生した東日本大震災においても液状化が広く発生し、道路の浸水や建物の沈下、交通障害などの被害をもたらしました。

南海トラフ地震に備えるためには液状化による被害や対策を知っておくことが大切です。
本記事では、南海トラフ地震で予想されている液状化の仕組みや被害例、今できる対策などをまとめています。

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南海トラフ地震で予想されている液状化とは

液状化現象とは、地震が発生した際に地盤が液状になる現象です。
液状化は、地下水位が高く同じ成分や同じ大きさの砂で形成されている地盤で発生しやすい特徴があります。

砂地盤でふんわりとたまっている砂の層に地下水があると、大きな地震が発生した際に砂粒が移動します。
移動した砂粒が圧縮されて一方に集まると、砂粒の周辺にあった地下水の水圧が急上昇して水と一緒に砂が地上に吹き上がります。

引用:国土交通省「液状化現象について」

液状化が起きやすい場所

液状化の発生しやすい場所は以下のとおりです。

・臨海部
・大河川沿いの沿岸地
・海岸砂丘の裾、砂丘間の低地
・埋立地
・低地(湿地)上の盛土造成地
・砂利(砂鉄)等採取後の埋戻し地
・丘陵地や台地の谷埋め盛土造成地
引用:国土交通省「地域の液状化発生傾向図の作成」 

液状化が発生しやすい条件が揃っていても、地震によって必ず液状化が発生するとは限りません。
液状化が発生する目安となるのは震度5以上の地震です。

西日本~東日本の広い範囲で液状化?

南海トラフ地震では西日本~東日本の太平洋側を中心に内陸まで広い範囲で震度5以上の揺れが想定されています。

引用:気象庁「南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ」

南海トラフ地震で大きな揺れが予想されているエリアは液状化についても注意が必要です。

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