2023年はスーパーエルニーニョ現象発生が予想されている!気象・気候はどうなる?


写真:PIXTA

気象庁によると、2023年は「エルニーニョ現象」が80%の確率で発生すると予想されています。エルニーニョ現象は日本を含め、地球上の様々な地域に異常気象をもたらすといわれています。さらに2023年のエルニーニョ現象は1997年に発生した過去最大のエルニーニョに迫るほどの規模になると予想されており、スーパーエルニーニョの到来ともいわれています。私たちの生活にどのような影響や被害が発生するのか気になるという方も多いでしょう。
本記事では、エルニーニョ現象がもたらす日本の気象への影響や2023年のエルニーニョ現象の見通しについて解説します。

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エルニーニョ現象とは

エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が平均より高くなる現象です。

太平洋の赤道域では常に貿易風と呼ばれる東風が吹いています。貿易風により暖かい海水は西へ西へと移動し、東側には冷たい海水がわき上がってくるため赤道域は西高東低の海水温分布になります。
しかしエルニーニョ現象が発生すると貿易風は通常よりも弱くなるため、赤道域東側では冷たい海水のわき上がりが小さくなり海面水温が平年よりも高くなります。

引用:気象庁「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」

エルニーニョ現象の判断は、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値で行われます。
気象庁では、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月続けて+0.5℃になるとエルニーニョ現象と定義しています。

エルニーニョ現象そのものは珍しい現象ではなく、21世紀になってからは4回ほどエルニーニョ現象が発生しています。

出典:気象庁「エルニーニョ現象及びラニーニャ現象の発生期間(季節単位)」

エルニーニョ現象は通常1年ほどで終息しますが、2014年春~2016年春のエルニーニョ現象は終息までに2年かかりました。

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