雨雲レーダーには高解像度降水ナウキャストと降水短時間予報の二つがある
日本では、毎年のように集中豪雨による洪水や土砂災害などが発生しています。近年では、集中豪雨への備えとして、キキクルや線状降水帯予測などの気象情報が盛んに活用されています。
こちらの記事もおすすめ!→雨への備え。見るべき雨量の指標と大雨警報などの注意点
いろいろある気象情報の中でも、集中豪雨の防災に役立つのは気象庁が運用している「雨雲レーダー」です。気象庁の雨雲レーダーには、突然発生する集中豪雨のように、目先の雨雲の発達をこまかく把握したいときに役立つ「高解像度降水ナウキャスト」、台風や低気圧が接近しているときなど、数時間~半日先の雨雲の発達具合を把握したいときに役立つ「短時間降水予報」があります。
災害のもとになる集中豪雨は、雨雲がもたらします。雨雲レーダーで雨雲の動きを把握することで、豪雨の発生を予測し早めの避難や対策を行うことができます。
本記事では、雨雲レーダーの仕組みや種類、使い方を解説します。
雨雲の予測をおこなう気象情報には、「高解像度降水ナウキャスト」や「短時間降水予報」があります。どちらも雨雲レーダーの一種ですが、性質が異なるため、利用シーンが違います。
無断転載禁止