雪で家が壊れた!さて保険でどこまでカバーされるか


画像:PIXTA

火災保険の補償は火災に限りません。自然災害などで建物や家財が損害を受けたときの修理代金なども補償します。では、大雪で建物などに損害が発生した場合は火災保険の対象になるのでしょうか?今回は、火災保険の補償内容や保険金支給までの流れについて説明します。

雪の被害は保険で補償される?

火災保険の対象となる内容は、火災・落雷・破裂・爆発・風災・雹(ひょう)災・雪災による損害です。雪での損害も自然災害に含まれるため、建物や家財の修理代金も補償の対象になります。

また自然災害に加えて、盗難・水ぬれ・物体の飛来や衝突も補償するプランや、破損・汚損による損害も補償するプランもあります(保険対象は保険会社やプランによって異なります)。

このように火災保険は補償対象をプランで選択することができますが、補償範囲がもっとも限定されたタイプの火災保険でも、雪害は含まれています。

ただし、注意すべき点もあります。

建物と家財の火災保険は別物

自宅などの建物と、家具や家電製品などの家財は、建物と家財と分けて火災保険に加入する必要があります。家財の火災保険にしか入っていなかった場合、大雪で家が損害を受けたとしても、建物は家財ではないため火災保険の保険金を受け取れません。逆も同様です。

雪害は自己負担が発生することがある

雪が原因で建物や家財に損害が発生した場合に、自己負担として新たな支払いが発生する場合もあります。自己負担とは、保険の契約時に損害額から自分で負担する金額をあらかじめ決めておくことで、保険料を抑えることができる仕組みです。

ただし、損害が起きたときにはその額を自分で支払う必要があります。

火災保険の自己負担額には、以下のような2つのパターンがあります。

●事例:自己負担額20万円で建物に50万円の損害が発生した場合

(1)損害額50万円から自己負担額20万円を引いて、残りの30万円が火災保険金として支払われるパターン

(2)自己負担額20万円以上の損害が発生すれば、損害額が全額支払われるパターン。この場合は損害額50万円が全額支払われる

最近は雪害の際に自己負担額が発生する火災保険は少なくなっているものの、自己負担額のある補償内容になっているケースもありますので、注意が必要です。

どんな被害がどこまでカバーされるの?

雪にまつわる災害や事故には、さまざまなケースが考えられます。いくつかの事例を挙げながら、火災保険の支払いの対象になるかどうかを解説します。

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