停電!懐中電灯を探す以外ですべきこと・できること

モバイルバッテリーや発電機を用意しておく

だれでも必要とするものとしては、スマホ用のモバイルバッテリーです。

災害時はスマホを使った情報収集が欠かせません。安否確認や情報収集をしているとすぐに消耗するので、必ずモバイルバッテリーを用意しておきましょう。

 

また自家発電機があると、照明や小型冷蔵庫、トイレなどの電源として使用できます。上述したとおり一酸化炭素中毒になる恐れがあるため、自家発電機を使用する場合は屋外で稼働し、電気機器に使用する場合は延長コードを屋内まで延ばしましょう。

 

自家発電機にはさまざまな種類があるので、予算や使いやすさで選ぶとよいです。

例えば私はアウトドアでカセットコンロを使う機会が多くカセットボンベをたくさん買っているため、カセットボンベで電気をつくれるHONDAのEU9iGB(エネポ)を持っています。

またガソリンで発電ができるヤマハのEF23H、カセットボンベ・ガソリンのどちらでも発電ができるニチネンのYKG-1000など、ガソリンで電気が作れる発電機も使いやすいです。自分にあった発電機を選びましょう。

 

参考:

HONDA「EU9iGB(エネポ)」

121,000円(税込み)

https://www.honda.co.jp/generator/lineup/eu9igb/

ヤマハ「EF23H」

180,400円(税込み)

https://www.yamaha-motor.co.jp/generator/lineup/standard/ef23h/

ニチネン「ドリームパワーインバーター発電機 YKG-1000」

146,076円(税込み)

https://www.askul.co.jp/p/E334146/

※金額は2020年11月11日執筆時点

車のガソリンを満タンにしておく

災害発生に伴う停電時は、自動車が役に立ちます。

車内のエアコンで暑さや寒さをしのぐことができますし、ラジオをかけて情報収集することもできます。

また、シガーソケットに変換アダプターやインバーターを差し込めば、スマホやノートパソコンを充電することもできます。

 

ただし停電が発生すると、ガソリンスタンドが閉まる場合があります。

日ごろからガソリンが3分の2から半分まで減ったら満タンにする習慣を身につけておくと、停電が発生しても車を長く動かすことができます。

電池、懐中電灯を取り出しやすい場所に置いておく

停電すると夜間は真っ暗になるため、周囲の状況を把握することが難しくなります。

災害が発生している場合は夜中でも避難が必要になるため、懐中電灯をいつでも取り出せる場所に置いておきましょう。懐中電灯に必要な電池は多めに用意しておくと安心です。

懐中電灯には、ランタンタイプ、小型タイプ、ネックタイプなど、さまざまな種類があります。自宅にいるときはランタンタイプ、移動するときは小型タイプが便利です。

 

災害時は大きな荷物を運んだり、子どもやお年寄りの手を引いて歩いたりすることもあります。そんなときのために、両手が自由に使えるネックタイプ(首かけ)の懐中電灯があると役立ちます。

長期の停電や事故も想定した防災対策を

災害時の停電は復旧時期の予測ができません。長期間にわたって停電が続くことも想定して、停電に備えておく必要があります。

また、停電による通電火災や発電機使用による一酸化炭素中毒など、停電がきっかけで命に関わる事故が発生する恐れもあるので十分に注意しましょう。

<執筆者プロフィル>

田頭 孝志(たがしら たかし)

防災アドバイザー/気象予報士

田頭気象予報士事務所

愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数 ・防災マニュアルの作成に参画。

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