大災害の備え 個人でできるポイントを専門家に聞く

生命維持期と言われる72時間を最低限度として、備蓄品で一番大切なのは水です。

ペットボトルの備蓄だけでなく、井戸水や湧き水も活用できる可能性があります。場所などを確認しておきましょう。

 

食料は非常食や普段からのローリングストックが推奨されていますが、おすすめとしては、冬も夏も常温保存できるあんこです。ほかに果物、缶詰、菓子類も常備しておくとよいです。子どもや高齢者は食べ慣れたものでないと受け付けないこともあるので、なじみがあって調理しなくても良い点が大切です。

普段、冷蔵庫の中や台所にある「そのまま」食べられる食品が、いざというときには非常食にもなります。多めに備えておくとよいですね。

 

定番の備蓄品以外では、テントを備えましょう。「どこでもハウス」として、夏は虫よけ、冬は保温の助け、自宅避難の際には一時的なシェルターとして、屋内外で家族以外の人に寝泊まりしてもらうこともできます。

避難所でも使えますしプライバシーの確保にも役立ちます。5,000円程度で購入できるもので十分です。

 

――テントというとキャンプのようですね。

 

アウトドアレジャーも兼ねて災害時の「練習」をしておくとよいです。水が出ない、電気が使えない、ガスが使えない、トイレが壊れた…など、だんだんにハードルを上げて取り組むのです。大人も知ったふりをせずに、家族一緒に「体験」をしておくことが大切です。ひとりで、みんなで「テント基地ごっこ」を楽しんでみてください。意外に楽しく実用的です。

(花崎さん提供)

自宅で実践中のコロナ対策

――いまは、自然災害に加え、新型コロナウイルスへの備えも必要です。

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