水害時に長靴はNG?役立つのは滑らず、脱げない靴!

では、どんな靴が良いのか

洪水のときに長靴を履いて避難するのが危険なことはお分かりいただけたと思いますが、それでは、長靴以外にどんな靴を選べば良いのでしょうか?

水の中を靴で移動するのは、想定している以上に危険です。先ほども指摘しましたが、靴の中に水が入れば重くなり、脱げやすくもなります。ぬれた地面は踏ん張りがきかず、滑りやすくなってしまい、転倒の危険も増します。また、洪水では流れてくる水の中に、ガラスやガレキなどの硬く、とがった危険物もたくさん隠れています。

滑りにくく、脱げにくい靴

ですから、最も良いのは、底にギザギザなどの滑り止め加工がある靴です。足を覆い、しっかりとヒモで固定できるような靴なら、脱げにくく安心です。「滑らず、脱げない靴」がオススメです。

安全靴
画像:PIXTA

理想的な靴は「安全靴」

例えば、どんな靴でしょう。工事現場などで履かれている「安全靴」と呼ばれる靴があります。これが水害をはじめ、防災全般用の靴として最適です。安全靴の多くが、底に滑り止めがあって、ヒモなどで足と靴を固定できる作りになっています。

安全靴でもカッコイイ!!

工事用の靴なんて、と敬遠してしまう方もいらっしゃると思いますが、安全靴には、すねを保護するブーツタイプのものから、「セーフティスニーカー」などと呼ばれる、背が高くなくて、普段履きもできそうなスニーカータイプのもの、さらに革靴のようなデザインのものまで、形や素材、色なども様々です。

お気に入りの形や色合いのものを選んで、日頃から目の届くところに置いて、飾っておけば、部屋の雰囲気も損なわれず、いざというときも、すぐに履けて安心ですね。

靴底
画像:PIXTA

チェックしたい「耐滑」性能

先ほども指摘したように安全靴には様々なタイプがありますが、水害対策用に選びたいのは、特に滑りにくい靴底をもったタイプです。

滑りにくいことを「耐滑(たいかつ)」と言います。耐滑性に優れた靴は、しっかりとした凸凹があって、グッと踏ん張れるような「グリップ力」が強いのが特徴です。そんな靴で避難すれば、冠水している路面でも歩きやすく、安全です。安全靴の中でも耐滑性をウリにしているものには「超耐滑」や「耐滑底」と書かれていることもあります。

ヒモタイプを選ぼう

耐滑性とともに「脱げにくい」ことも重要なポイントになります。安全靴の中には脱ぎ履きがしやすい「面ファスナー」タイプもありますが、これだと、水圧でファスナーがビリッと剥がれてしまう恐れもあります。可能なら、ヒモでしっかり縛れるタイプを選びましょう。ヒモは水にぬれると結び目が固くなって、ほどけづらくなります。避難時には、ほどけにくい、というのもプラスになります。

「認定マーク」があります

一般に安全靴には靴先に鉄製などの「先芯」が入っていて、足先を保護してくれます。先芯は当然、避難時にも助けになるので、買うときには先芯が入っているかどうかを触ってチェックしたいところです。しかし、ネット通販で買う人も少なくないでしょう。そんな人にオススメしたいのが、「認定・認証マーク」のチェックです。

JISマーク
JISマーク

日本産業規格に適合していることを示す「JISマーク」など、一定基準以上の安全性能が認められたものならば、安心して購入できます。

ウォーターシューズ
画像:PIXTA

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