エコノミークラス症候群の予防に努める
一般社団法人日本旅行医学会は、車中泊のエコノミークラス症候群予防のため<全ての人がやるべき7ヶ条>を公開しています。車中泊を考えている場合、参考にするとよいでしょう。
- 4~5時間ごとに歩く:車外に出て散歩をする。車中で座ったまま下肢の屈伸運動をする。
- 車中で座ったままで、かかとやつま先の上下運動と腹式深呼吸を1時間ごとに3~5分行う。
- 水分を摂る:ミネラルウォーターか薄いお茶が望ましい。
- ゆったりした服装を:男性は、ベルトをゆるめる。女性は、下着をゆるめ、ゆったりとした衣類を着用する。
- 血行を悪くするので、足は組まない。
- 不自然な姿勢で寝てしまうため、睡眠薬は使用しない。
- 数人で車中泊する場合は、女性や高齢者をドア側に。
(引用:日本旅行医学会「車中泊の血栓症予防!」)
エンジンをかけっぱなしにしない
エアコンやオーディオ設備のためにエンジンをかけたままにするケースが少なくありません。しかし、エンジンを稼働させたままでいると、以下の3つのリスクにさらされます。
- 排ガスが車内に充満して起きる一酸化炭素中毒
- 長時間のエンジン稼働による枯れ草など可燃物への引火
- ガソリン消費によるガス欠
特に一酸化炭素中毒は、予兆を感じることなく中にいる人が意識を失います。要注意です。
車を駐車する場所を選ぶ
車を駐車する場所の選定も重要です。
- 安全な場所(傾斜地でない平らな場所、引火物のない場所など)
- 他人に迷惑がかからない場所
- 行政指定の避難所近くの駐車スペース
- 給水、トイレ設備のある施設の近く
これら4つを満たした場所に駐車することが理想です。
傾斜地での駐車はサイドブレーキをかけていたとしても余震などの衝撃で車が動いてしまい、事故が発生することもあるので注意しましょう。
行政指定の避難所近くであることも重要です。避難所に届く食料、水などの物資や各種情報を得る上でとても重要です。
季節に応じた対策を考えて準備する
車は中で生活する用途を目的として作られていません。家屋と比べて自然環境の影響を強く受けることとなります。車中泊をする上で特に意識しておきたいのが下記4点です。
- 換気(通年)
- 直射日光の遮断(夏)
- 冷風の確保(夏)
- 防寒(冬)
中でも家族が複数いる場合、車中の二酸化炭素濃度は短時間で増加します。換気はとても大切です。
車中泊のためのお役立ちアイテム
アウトドア用品には、車中泊を快適にするためのアイテムが多数販売されています。これらは災害時の車中泊生活にも大いに役立ちます。防災準備品として備えておくことを検討してみてはいかがでしょうか。
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