梅雨時や被災時は食中毒に注意!ペットボトルも?専門家に聞きました

食中毒を起こす主な細菌・ウイルスは?

食中毒を引き起こす細菌の代表的なものには、「サルモネラ菌」と「黄色ブドウ球菌」があります。尾上さんに詳しく説明していただきました。

「サルモネラ菌は、牛や豚、鶏、猫や犬などの腸の中にいる細菌です。十分に加熱していない卵・肉・魚などが原因食品となります。注意したい食べ物として、生卵、オムレツ、牛肉のたたき、レバ刺しなどがあげられます」

「黄色ブドウ球菌は、ヒトの傷口をはじめ、鼻や口の中、皮膚などにいる菌です。手に傷があったり、ニキビなどを触った後に食べ物を触ったりするなど、調理する人の手を介して食品に菌がつくことが多いです。特に、加熱後に素手で扱う食品が原因となります。例としておにぎり、お弁当、巻きずし、調理パンなどがあります」

ウイルスが原因となる食中毒の場合、ほとんどがノロウイルスによるものといいます。冬に多く発生し、ノロウイルスに感染した人が調理した食品を食べたりすることで起こります。感染した人の手や唾、ふん便、嘔吐(おうと)したものなどを介して二次感染しやすいので、注意が必要です。また、ノロウイルスに汚染された牡蠣(かき)などを十分に加熱しないまま食べることで起こるケースもあります。

無断転載禁止

この記事をシェアする

オススメ記事

新着記事

公式SNS