画像:PIXTA
大規模自然災害に遭遇し、避難所で生活することになったときに普段通りに眠ることはできるでしょうか。緊急事態で体が疲弊しているとき、睡眠が取れないと回復力が低下して、心身の不調につながりかねません。今回は、避難所でも良い睡眠をとるために自分でできることを紹介します。
災害が起きたときの避難所の状態とは
画像:PIXTA
普段の生活では寝室を自分で好むスタイルにしていると思います。また寝る前にお風呂に入ったり、トイレに行ったりするなど、眠りにつくための決まった流れがある人も多いと思います。では、避難所生活ではどのような環境で眠りにつくのかを考えてみましょう。
(1)プライバシー
同一空間に多くの人が集まります。不特定多数の視線がある環境で生活することになります。
(2)気温
快適に感じるよう自由に調整することはできません。
(3)トイレ環境
多くの人が使います。行きたいときにすぐに行ける状況ではない場合もあります。
(4)お風呂
ないと考えたほうがよいでしょう。
(5)明るさ
明るさも、そのようにしたいと思ったとしても自分で調整できません。
(6)音
自分以外の人が動く音や話す声、ラジオやスマホの音などが耳に入ってくるでしょう。
(7)空間の広さ
自分だけの空間は広く持てない場合が多いでしょう。
(8)食料や水
支給が滞ったり、品数が限られたりすることが多いでしょう。
このように避難所では、これまで当たり前にできていたことがほとんどできなくなります。この環境で就寝します。安眠することはとても難しい問題です。
環境的な問題を少しでも減らすには
起こってから準備をすることはできません。事前に準備をしておくことが大切です。
無断転載禁止