【気象予報士が解説】気温急降下!秋は「寒冷前線」の動きに注目

衣替えやレジャーの計画は?

寒冷前線が通過すると気温が急降下するため、衣替えは寒冷前線が通過する前に行っておきましょう。寒冷前線の接近や通過は、週間天気予報からある程度の予想ができます。

週間天気予報の読み解き方

下の画像は、10月の週間天気予報の例です。この例に沿って解説していきます。

この週間天気予報では、水曜日の気温が17℃で前日の火曜日の25℃に比べて大幅に下がっているのが分かりますね。前日の傘マークがついた雨は寒冷前線に伴う雨であると予想されます。
また、土曜日も気温が16℃で前日の金曜日の24℃から大きく下がっています。前日も寒冷前線に伴う雨であると予想されます。
このことから、火曜や金曜は寒冷前線に伴う激しい気象現象に、そして水曜や土曜には気温低下による体調管理や強風・暴風などに注意が必要であることが読み取れます。

これほど気温が急降下しますから、衣替えは気温が下降する前、9月下旬から10月上旬には終わらせておきましょう。

「秋晴れ」という言葉があるように、寒冷前線が通過してから次の低気圧や寒冷前線が接近するまでの間は、移動性高気圧に覆われて気持ちの良い晴れの天気になります。このタイミングはレジャー日和になります。
ただし、気温が下がった直後は晴れても強い季節風が吹いていることも多く、海や山のレジャーは危険を伴う場合があるので注意してください。特に10月の後半になると、標高の高い山では雪が降ったり積もったりします。季節風が強いと猛吹雪の危険もあります。

この時期は寒冷前線の動きや気温の変化に注意し、衣替えやレジャーの計画を立てましょう。

<執筆者プロフィル>
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

<関連する記事はこちら>
豪雨のとき川がなくても浸水リスク!内水氾濫に気を付けて

無断転載禁止

この記事をシェアする

オススメ記事

新着記事

公式SNS