【防災用品担当バイヤー対談】第1回 これが売り場づくりの最前線だ

防災意識を高める多彩な品ぞろえ それこそが社会貢献

東急ハンズ 大仲 私たちは1976年の創業時から、防災用品の売り場について、いわゆる「ガチ」の防災対策をとるために必要な商品をそろえてきました。ロフトさんは防災用品について「いかに日常生活に落とし込むか」をとてもよく考えていらっしゃるなあと感じます。一人の消費者の立場で見ると、とてもわかりやすいです。

ロフト 秋野 うれしいですね。ロフトのような店舗では、防災用品についても「普段から使ってみてください」といったスタンスで提案しています。ハンズさんは「これはどこでみつけてくるの」といったはっとさせられる品ぞろえで、さまざまなものを細部にわたって展開されていますね。ロフトは、展開売り場も決して広くはないですし、ハンズさんの売り場をみると「これだけ売り場があったらなあ」と思っています。

(銀座ロフト4F)

東急ハンズ 大仲 ありがとうございます。防災用品はどちらかというと、これまでは生活雑貨の中では「あまり表に出ずに災害時のみ活躍する商品」が多かった気がしますが、変わってきましたね。実際、私たちが防災にかかわる商品をおくことが社会貢献につながっていると思っています。

(東急ハンズ新宿店)

ロフト 秋野 そうですね。災害が起きてからでは遅いので、私たちがコンスタントに防災について、売り場を通じてお客様に提案をし続けることが大事ですよね。

東急ハンズ 大仲 ここ数年の防災意識の高まりから他社さんの売り場も変わってきました。これまであまり売られていなかった店舗で、売り場の目につきやすい主要通路上に防災関連の商品が置かれていて驚きました。商品構成や売り場づくりについては、どんなところで情報をキャッチしますか。

ロフト 秋野 やはり生活雑貨の他社さんの店舗はよく見ますし、専門店以外もホームセンターにも行きますね。近年は、他業態でも防災関連の売り場が広がっていますし、防災に対する一般のお客様の関心が高まっていると感じています。ただ防災用品は買いそろえたことで満足して、押し入れなどにしまいがちな商品群です。もっと日ごろから使えるものを探していかなければならないと思っています。

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