南海トラフ地震の発生確率「40年以内」なら90%!備えは大丈夫?

南海トラフ巨大地震に備えるために今できること

南海トラフ巨大地震によって亡くなるリスクが高い被害は主に以下の3つです。

・建物の倒壊
・津波
・地震火災

それぞれ事前にできる対策をして減災する方法があります。まずは自分や家族にとってリスクが高い災害を知り、今できる対策があればすぐにでもしましょう。

建物の倒壊に備える方法

①耐震補強をする

②家具の転倒を防ぐために重心を下げる
食器棚なら重たい食器を、本棚なら図鑑のように重たい本を下側に収納するなど

③家具を固定する
L型金属でねじ止めする、家具の下に粘着シートを入れる、ポール式器具で天井と家具を固定するなど

④寝室から玄関までの避難ルートを確保する
室内の物を整理整頓する、寝室から玄関までの通り道に物を置かないなど

地震発生時、室内で特に怖いのは家具や大型家電の転倒です。家具や家電の固定、避難ルートの確保などは今すぐにでも対策しましょう。

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津波に備える方法

①自宅、職場で被災したときの避難場所を決める
近くにある高台、ビル、避難所など

②「重ねるハザードマップ」で津波による浸水エリアを確認する
予想されている浸水深、避難所までの避難ルートを決めておく

津波は、地震が発生してから津波到達するまでの間に、どれだけ早く避難できるかが重要です。その時にスムーズに避難できるように、自宅や職場の津波被害想定や避難場所、避難ルートを確認しておきましょう。

地震火災に備える方法

①感震ブレーカーを設置する
②暖房器具の周辺は整理整頓して可燃物を近くに置かない
③住宅用消火器を設置
④住宅用火災警報器を設置

また地震直後の火災対策として以下の点も覚えておきましょう。

①電化製品のスイッチを切って電源プラグを抜く
②ブレーカーを落とす

いつ発生するかわからない地震災害から100%身を守ることはできません。しかし、事前の備えで被害に遭う確率は下げられます。少しでも自分や家族の被害を軽減できるように、南海トラフ巨大地震に対する備えを見直しましょう。

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〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。

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