非常食について、よく「口に合うかどうか、一度食べてみるのがおすすめ」などと言われますが、実のところ私以外の家族は一度も食べたことがありません。特に子どもは少しでも口に合わないと食べないことも多いですよね。非常時に食べなかったら、親も子も困ってしまいます。そんな状況が起きないように、一度は非常食を家族で食べておきたいと思っていたんです。そこで「1日非常食だけで過ごす日」を体験してみました。
実際に試してみると「今のわが家の備蓄ではこんな栄養素が足りないな」「こういう味が欲しいな」など、気づいた点がたくさんありました。
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被災時を少しだけ体験!「防災ごっこ」をしてみよう
災害時の生活を一部だけでも体験することを「防災ごっこ」と言うんだそう。今回は、ガスや電気が止まって普段通りの料理ができなくなったら…という想定で、非常食だけを食べて、家族3人で1日を過ごしてみようと思います。
5歳の子どもに「もし大きな地震が起きたら、いつものように料理ができなくなるかもしれない」と言ってもピンときていない様子。まず、「ガスが止まったらガスコンロに火がつかなくなるよ。電気が止まったら電子レンジやオーブンも使えないよ。冷蔵庫もぬるくなってしまうよ」と説明しました。そして、「そんなときのためにこういう非常食を用意しているよ」と実物を見せ、「今日は1日この非常食で過ごしてみよう」と話して、1日をスタートさせました。
朝食:缶詰のパンはどんな味?
朝はパン派のわが家。朝食として缶詰入りのパンを食べてみることにしました。ほかには、長期保存できる野菜ジュース缶と、缶詰入りのフルーツを用意しました。
パンは、フワフワのタイプと、どっしりしたマフィンタイプの2種類です。
どちらも、缶を開けると、ふわっとパンの良い香り。
香りも味も食感も、一般的な菓子パンと変わらずおいしくてびっくり。甘い味付けなので、おやつにもピッタリだと思います。
特にフワフワのタイプのほうは、長期保存ができる非常食とは思えない軟らかな食感でした。
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