災害でも歯のケアは大切!少量の水でできる歯磨きや洗浄剤を紹介します

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非常持ち出し袋に歯ブラシなどの口腔(こうくう)ケアグッズは入っていますか?災害時にも口内の健康に注意を払わないと、虫歯や歯周病など口の中のトラブルにとどまらず、インフルエンザや誤えん性肺炎など全身へ影響を及ぼす可能性もあるそうです!
この記事では、水をあまり使えなくてもできる口腔ケアの方法や、非常持ち出し袋に加えたいおすすめ口腔ケアグッズを紹介します。

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災害時も、口腔ケアはなぜ重要?

歯みがきなどの口腔ケアは虫歯・歯周病予防のためと考えている人が多いと思いますが、口内の細菌を取り去る以外にも重要な意味があるんです。
歯周病菌がインフルエンザウイルスの活性化を促進することがわかっており、毎日の歯みがきは風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症を予防することにもつながります。
特に高齢者では、口腔ケアができないと、口内の細菌が気道に入って誤えん性肺炎も起こりやすくなります。

また、医療が満足に受けられない状況ですから、虫歯になることも避けたいですよね。災害時にも、普段と同じく口腔ケアに気を配ることは大切なんです。

覚えておこう!少ない水で歯磨きをする方法

でも、災害時は断水などで水が十分に用意できないこともありますね。そんな時のために、いつものようにたくさん水を使わなくてもOK!の歯磨き法を紹介します。
一般的なチューブの歯磨き粉を使うと、泡が発生して口をゆすぐための水を多く使いますが、これから紹介する方法で必要な水の量は約50mlと、かなり少量です。

【必要な物】
・歯ブラシ
・ティッシュ1枚
・コップ2つ
・水約50ml
・(あれば)リップクリーム
・(あれば)うがい薬や洗口液・デンタルリンス

【手順】
(1)ティッシュを水で濡らし、唇を軽くふきます。これで口角や唇が切れるのを防ぎます。

(2)コップ2つのうち1つに水を約30ml(=大さじ2杯)入れ、歯磨き後に行ううがい用に取っておきます(コップA)。
もう1つのコップに水を約20ml入れ、歯ブラシのすすぎ用にします(コップB)。

(3)コップBに歯ブラシを浸してから歯を磨きます。だんだんと歯ブラシが汚れてくるので、(1)のティッシュで拭って汚れをできるだけ取ってからコップBですすぎ、また歯磨きする、というのを繰り返します。歯ブラシを濡らして加湿しながら歯磨きをするのが大事です。

(4)歯磨きが完了したら、コップAの水で2回にわけてブクブクうがいをして口の中に残った汚れを取り去ります。2回に分けたほうがきれいになるそうです。

(5)あればリップクリームなどを使って唇を保湿しましょう。

※うがい薬や洗口液・デンタルリンスが手に入れば、(3)のコップBと、(4)のコップAの2回目のうがい時に少量ずつ加えると効果的です。

歯ブラシが手に入らない場合のケア

歯ブラシが手元にないこともあるかもしれません。そういう場合にもできる口腔ケアはあります。
清潔なタオルやティッシュを人差し指に巻き付けて、親指で端をおさえるように持ちます。これで歯の表面をこすって、できる限り歯こうを除去します。歯ブラシのように歯間などの細かい所をきれいにするのは難しいですが、非常時には有効なケア方法です。

また、食後に少量の水やお茶でしっかりうがいすることも心がけましょう。

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