「その瞬間、命をどう守るか」子どもたちに伝えたい| 木原実 日本テレビお天気キャスター①

各界で活躍する著名人が防災についての取り組みを語る「防災ニッポンボイス」。第3回は日本テレビの夕方のニュース番組「news every.」で、お天気キャラクターの「そらジロー」とお天気コーナーを担当する木原実さん。気象予報士と防災士の資格を持ち、子どもからお年寄りまで分かりやすい気象情報を伝えています。「防災」についての啓発活動も行う木原さんは「自然災害の中で地震は予知が難しい。とにかく起きた時に生き延びることが大切」と語ります。

なぜ「地震が起きたら机の下」なのか…考えることの大切さ

日本テレビの番組で1986年からお天気コーナーを担当させてもらっています。現在の「news every.」で一緒に出演する「そらジロー」は、子どもたちに大人気でとても頼もしいパートナーです。これまでも、何度か「そらジロー」と一緒に子どもたちと触れ合うイベントに参加しましたが、子どもたちが自分で自分の命を守ることができるように、防災の大切さを伝えていきたいと思っています。

(日テレイベンツ提供:2021年11月7日開催「いま動こう!みんなで防災フェス」)

子どもたちは、学校や家庭で「地震が起きたら机の下にもぐる」と教えられています。学校で防災訓練を抜き打ちですると、子どもたちは、わずか2~3秒くらいで、机の下にもぐります。しかしある小学校では、抜き打ちで緊急地震速報を放送をした時に校庭で遊んでいた子どもたちが校舎に向かって走り出したという話を聞きました。机の下を目指して走ったのです。「地震が起きたら机の下」と教えていると、安全な校庭にいても校舎に戻ってしまうのは、怖いと感じました。青空の下、校庭に上から何か落ちてくるのか。まず、「地震が起きたらなぜ机の下にもぐらなければいけないのか」を教えなければいけないと思います。子どもたちが自分で自分の命を守ることができるようにするためには、瞬時に生き延びるために次の手段を考えることができるようにしなければなりません。

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