春の暴風では「塩害」に注意!植物・農作物の被害も

塩害をもたらす原因

塩害をもたらす原因には以下のようなものがあります。

・暴風
・高波、高潮、津波

暴風

暴風によって海水に含まれる塩分が陸地に運ばれ、塩害が発生することがあります。
同じ暴風でも「陸から海に向いて吹く風向」と「海から陸に向いて吹く風向」では、後者のほうが多くの海水を含むことから塩害被害は発生しやすくなります。

また「雨を伴う暴風」と「雨を伴わない暴風」では、後者のほうが塩害被害は発生しやすくなります。雨を伴う暴風は農作物に塩分が付着しても雨が洗い流します。しかし、雨を伴わない暴風では、塩分が農作物に蓄積して塩害被害が大きくなりやすいのです。

高波、高潮、津波

海岸に近い場所では、暴風に伴う高波の飛沫や越波によって塩害が発生することもあります。また、発達した低気圧や台風による高潮や津波による海水の浸水でも塩害が発生する可能性があります。

塩害による被害

塩害がもたらす被害として以下のようなものがあります。

・農作物の不作
・停電
・交通機関の乱れ

農作物の不作、生育不良

先述のとおり、農作物が塩害の影響を受けると、根腐れや生育不良などが発生します。また塩害の規模が大きく、土壌に多量の塩分を含んでしまうと、その農地で作物を育てることが困難になることもあります。

停電

塩分を含んだ海水は、真水に比べると電気を通しやすい性質があります。送電設備の絶縁部に塩分が付着することによって漏電が起こり、停電が発生することがあります。

交通機関の乱れ

停電によって交通機関に大きな乱れが生じることもあります。2018年9月の台風24号接近時には、関東地方を中心に塩害による停電で鉄道の運休が発生しました。

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