温暖化で日本も干ばつや渇水が増える?暮らしの備えを確認しよう

画像:PIXTA

気象災害と言えば、集中豪雨やそれに伴う土砂災害・洪水など大雨による災害をイメージする方が多いと思いますが、雨が降らない「干ばつ」もその一つです。
世界的に見ると水に恵まれている日本ですが、干ばつ災害に悩まされる年や地域もあります。この記事では、干ばつ災害の基礎知識をはじめ、干ばつ被害に備えるためにできることを紹介します。

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干ばつ災害とは

「干ばつ」とは、長期にわたって雨が降らない時期が続いたり、雨が極端に少なかったりするために水不足が生じることを言います。干ばつが発生すると農作物に影響が出る、土地の乾燥が進む、ダムの水が減って水道が使えなくなるなどの被害につながります。

日本は雨が多い国です。しかし、地形が急で河川が短く、降った雨はただちに海に排水されて水資源の確保がしにくいことから、雨が降らない時期が続くと干ばつ災害につながります。

ちなみに「干ばつ」のことを「渇水」と呼ぶ場合もあります。

過去に起こった干ばつ災害

日本では毎年どこかで干ばつが発生しています。

以下の表は、1994年から2021年までの干ばつ被害をまとめた表です。

この中でも特に被害が大きかったのは「平成の大干ばつ」と言われた1994年です。

1994年は春から日本各地で少雨の傾向が続き、梅雨の時期も例年の半分以下の降水量でした。また夏は太平洋高気圧に覆われて暑い日が続き、さまざまな地点で観測史上1位の最高気温を記録しています。

この年の干ばつは長期に影響したのも特徴です。北九州では1994年8月から1995年5月まで断水が発生したところもあります。ほかにも、果樹・野菜・穀物などの農作物への影響や大規模な山火事なども発生しています。

また近年では、2021年に北海道を中心に100年に1回と言われるような少雨と高温によって、農作物が大きな影響を受けました。干ばつ被害は定期的に発生していて、今後も大規模な干ばつ災害が発生する可能性があります。

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