梅雨明けして夏の空気に入れ替わった
梅雨の長雨は、「梅雨前線」と呼ばれる前線が日本付近に停滞することで起こります。
この梅雨前線を挟んで、北側は梅雨の涼しくて高湿度の空気、南側は真夏の熱くて高湿度の空気に覆われています。
(筆者作成)
そして真夏の空気が優勢になり、梅雨前線が北上すると梅雨明けです。
(筆者作成)
梅雨が明けると梅雨の空気から真夏の空気に入れ替わり、蒸し暑さが一気にアップします。この急激な気温の上昇によって、熱中症が増えるわけです。
夏の暑さに体が慣れていない
梅雨明け直後は、真夏の暑い空気に体が慣れていません。体が気温の変化についていけないことも、熱中症のリスクを高める原因となります。
先に挙げた熱中症救急搬送状況のグラフを見てもわかるように、梅雨明け直後に熱中症による救急搬送者数は急増していますが、それ以降は徐々に減ってきています。暑さのピークは8月ですが、このころには体が暑さに慣れてきているため、梅雨明け直後に比べると多くありません。
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