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夏は停電が発生しやすい季節です。夏に停電が発生すると冷房器具が使用できなくなり、熱中症のリスクが高まるなど命の危機につながります。停電が起こる原因や対策を知り、夏の停電に備えましょう。
この記事では、猛暑時の停電におけるリスクや備えのポイントなどを紹介します。
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夏はさまざまな気象現象が原因で停電が起こりやすい
夏は以下のような気象現象によって停電が発生するリスクがあります。
・台風による暴風
・台風の大雨による土砂災害
・台風の大雨による浸水
・大気が不安定になって発生する落雷
また気象現象以外にも、猛暑による電力需要の急増による停電の可能性もあります。
特に台風による停電は、大雨や暴風が電柱の破損や倒壊を大規模に引き起こすこともあり、影響が長期化するケースも少なくありません。
猛暑時の停電で熱中症のリスクが高まる原因
近年、日本の夏はどんどん暑くなっています。2022年6月25日には群馬県伊勢崎市で40.2℃を観測し、6月では観測史上初となる40℃超えを記録しました。猛暑日が続くことも珍しくなく、昔のようにエアコンなしで過ごせるような気候ではなくなっています。
このような暑さの中、停電が発生してエアコンや扇風機が使えなくなると、室内の気温や湿度が急上昇して熱中症のリスクが高まります。
また、停電が発生すると冷蔵庫や冷凍庫も使用できなくなります。庫内の冷却グッズが使えなくなり、冷たい飲み物も補給できなくなるので体温を下げることが難しくなります。停電が長期化すると冷蔵庫や冷凍庫に入れている食料が傷み、食料不足になる可能性もあります。
夏の停電時の暑さ対策
夏の停電時は熱中症のリスクをできるだけ下げる行動や対策が必要です。
水分を補給する
まずは水分を補給することが大切です。コーヒーやお茶のように利尿作用が高い飲料はできるだけ避けて、水やスポーツドリンクなどを補給しましょう。
また、汗をかくと大量の塩分が体外に放出されます。体内の塩分濃度が低くなると体温調整機能が正常に働かなくなるので、塩飴や少量の塩も合わせて摂取しましょう。
体の熱を冷ます
体の熱を体外に排出するための対策も必要となります。冷凍庫に保冷剤や氷がある場合は、タオルなどに巻いて太い血管がある首に当ててください。
保冷バッグがあれば、冷蔵庫や冷凍庫のものをその中に入れて保管しましょう。電源が切れて数時間たった冷凍庫や冷蔵庫に比べると保冷力が高く、凍った食材や氷なども入れることができれば、保冷バッグの保冷力はさらにアップします。
保冷剤がない場合は、タオルを水で濡らして首に巻きましょう。体を濡らすと、その水分が蒸発するときに体の熱を下げられます(気化熱の原理)。気温が上がると汗をかき、体温を下げようとするのと同様の方法です。また、水風呂に入って体を冷やすのもおすすめします。
ほかには、車のエアコンで体を冷やすのも効果的な方法です。車のエアコンはガソリンがあれば使えるので、停電時でも体を冷やすことができます。
夏に停電が発生すると、暑さから避難するために車を使う人が増えるので、ガソリンスタンドがいっぱいになることがあります。給油に慌てないようにするためにも、普段からガソリンが半分から3分の2くらいになったら給油する習慣をつけておきましょう。
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