増加する「都市型災害」!豪雨による浸水・内水氾濫に注意


写真:PIXTA

日本では毎年のように豪雨災害が発生しています。以前の豪雨災害と言えば、山間部の土砂災害や河川付近の洪水被害などが主でしたが、近年は山や川がない都市部でも豪雨による災害のリスクが高まっています。
本記事では、増加する都市型の豪雨災害のメカニズムやリスク、防災のポイントなどを紹介します。

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都市型災害とは

都市型災害とは、森林や田畑がなくコンクリートに覆われている都市部における災害です。
2000年9月11日~12日にかけて東海地方で起きた記録的な大雨で、愛知県名古屋市に甚大な被害をもたらしたのも都市型災害の一つです。

この災害では、名古屋市で死者4人、全壊家屋4棟、浸水家屋31,670棟の被害が発生しました。

コンクリートに覆われている都市部でこのような豪雨災害が発生するのは、降った雨が地面に浸透しないまま、下水道や側溝、川に集中して流れ込むためです。本来なら降った雨は側溝を通じて川や海に流されますが、短時間で集中して雨が降ると側溝や下水の水があふれて浸水が発生します。このような浸水は内水氾濫とも呼ばれます。

ほかにも、鉄道や道路などの下を通過するために周囲より低くなっている道路(アンダーパス)や地下に水が流れ込むことによって冠水が発生することもあります。
集中豪雨が発生すると、あっという間にアンダーパスや地下に水が流れ込むため、逃げ遅れて死亡したという事例もあります。

このように、災害には都市部ならではのリスクもあるので、住んでいる地域に応じた防災対策が必要です。

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