台風で痛感!避難所に行かないで済む家づくりの大切さ

西野弘章さんの「逃げなくてもいい家」①  

千葉県房総半島在住のライター兼編集者、西野弘章さんは災害時に「逃げなくてもいい家」づくりに取り組み、家族と暮らしています(=写真)。災害に強い「防災住宅」を提唱し、著作「避難所に行かない防災の教科書」も出版しました。防災対策は自分のライフスタイルを見つめ直すきっかけになると、西野さんは言います。西野さんに、生きていく上で本当に大切なものは何か――その極意を聞きました。

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 自宅避難を強く意識したのは2019年の台風15号がきっかけ

 ――「逃げなくてもいい家」を考えるきっかけは何だったのでしょうか?

2019年9月、房総半島を直撃した台風15号で被災した時の体験です。夜通し強風が吹き荒れ、地震のような大きな揺れがひと晩中続きました。我が家は頑丈に造ったつもりでしたが、家はガタガタ、ミシミシと揺れ続け、いつ木っ端みじんになってもおかしくない。これまでにない恐怖を感じました。

そして翌朝、町は変わり果てていました。電柱はなぎ倒されていて。周囲の家は屋根が落ちたり、窓ガラスが割れたり…家によっては屋根が吹き飛んでいました。

写真説明:電柱も途中で折れていた

写真説明:台風で屋根が損壊した家

写真説明:西野さんの自宅近く。ブルーシートに覆われた家が目立つ

我が家はかろうじて無事でしたが、この日から2週間の停電が始まり、さらにその3日後から1週間の断水となりました。日中の気温が38度を超える日もありましたし、夜になっても30度の熱帯夜という日もありました。

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