非常時に家にあるものでできる!簡易トイレの作り方

先ほど作った段ボール簡易トイレに、便座の代わりになるパーツを作成して重ねます。
強度を上げるために段ボールを3枚重ねにして、カッターで楕円(だえん)形の穴を開けます。粘着テープで貼り合わせれば、便座パーツの完成です。

使う時は、既存の便器を使った簡易トイレと同じやり方でポリ袋と新聞紙をセットします。
簡易トイレ本体と便座パーツを固定しなくても、袋をかぶせるだけでズレなくなります。
段ボール箱は両足がしっかり床につくサイズを選ぶといいですね。

子どもなら、座っても強度的にも問題なさそう。わが家の4歳児14kg は余裕で座れましたが、大人が座ると便座パーツがゆがんだので、あくまでこのやり方は子ども限定ですね。

災害時にちょうどいい大きさの段ボール箱があるとは限らないので、いい大きさの段ボール箱が手に入ったら、災害用備蓄に加えておくといいかもしれません。ちなみに今回使った段ボール箱は縦18cm×横25cm×高さ16cmのもの。大きいとまたぐのが大変なので、小さめが良さそうです。畳んでおけば場所も取りません。

意外なものが役に立つ!排せつ物の吸収とニオイ対策

排せつ物を吸わせるために今回はちぎった新聞紙を使いました。しかし、必ずしも新聞紙である必要はなく、液体を吸収出来るものであればOKです。例えば以下のようなものが活用できます。
・ペット用トイレシート
・猫砂
・紙オムツ

どれも新聞紙を使う時より排せつ物がこぼれるリスクが減りますし、消臭の機能もついているのでニオイの面でも安心です。
わが家はこのために、使わなくなった紙オムツを捨てずに保管しています。サイズアウトしたときや、パンツに移行してオムツが余ったときは、災害の備えとして取っておくとよいかもしれません。

また排せつ物を吸わせる新聞紙などと一緒に、消臭効果のある以下のようなものを入れておくとニオイが和らぎます(使用の際は商品の注意書きをよく読んでください)。
・粉末洗剤
・重曹
・酸素系漂白剤

また、消臭スプレーを振りかけるのも有効です。

トイレの作り方を知っておけばいざという時も安心

災害時にも絶対必要になるトイレ。簡易トイレ用のキットも販売されていますが、工夫をすれば家にあるものでも簡易トイレを作ることができました!
準備も知識も何もない状態で、子どもに「トイレ!」と言われたら、と考えるとゾッとします…。いざという時に慌てずに準備できるように、手順を確認して、必要そうなものがあれば新たに災害用の備蓄に加えておくと安心です。ポリ袋はどの簡易トイレの作り方でも必ず必要になるので、災害用の備蓄に加えておくといいですね。トイレの棚にも1パック置いておこうと思います。

 

<執筆者プロフィル>
シマサキアヤ
フリーランスライター

 

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