大地震や津波の最悪想定は「冬の深夜」!危険な理由とリスク減対策


写真:PIXTA

南海トラフ地震をはじめ、日本列島ではさまざまな大地震の発生が予想されています。これらの災害はいつ起こるかわかりません。夏の暑い昼間に発生するかもしれませんし、冬の寒い夜に発生する可能性もあります。
地震や津波などは、気象災害と違っていつどこで発生するか予想できないのが怖いところです。

同じ規模の地震や津波でも、発生する季節や時間帯によって被害の大きさは変わります。そして、地震や津波による最悪の被害想定は「冬の深夜」とされています。

本記事では、地震や津波による被害の最悪想定が冬の深夜の理由をはじめ、冬の災害が危険な理由や、リスクを減らすための対策などを解説します。

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予想されている大地震の被害想定は夏と冬でこれだけ違う

以下の表は、予想される大地震と想定されている死者数をまとめています。冬の深夜、冬の夕方、夏の昼間のパターンがあります。まずはご覧ください。

出典:内閣府「防災情報のページ」日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の被害想定について
https://www.bousai.go.jp/jishin/nihonkaiko_chishima/WG/pdf/211221/shiryo03.pdf
出典:南海トラフ巨大地震の被害想定について
https://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/taisaku_wg/pdf/1_sanko2.pdf
を元に著者作成

日本海溝地震、千島海溝地震、南海トラフ地震のすべてにおいて、一番死者数が多いのは冬の深夜です。また夏の昼間に比べて冬の夕方のほうが死者数は多く想定されており、夏よりも冬のほうが大きい被害になる傾向がわかります。

比較的温暖な気候の九州や四国においても同様です。南海トラフ地震が発生した場合、九州で被害が最大となる想定を見ると、死者数は夏の昼間が約6万人であるのに対し、冬の深夜は約10万人と2倍近くになります。このようにエリアに関係なく冬の災害は、命を失うリスクが大きいのです。

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