管理しやすい収納方法は?
備蓄品の収納場所
問題は、それをどこに収納するかです。普段からよく使う食品なら、キッチンの棚やパントリーに収納しましょう。目線から腰の高さの、手の届きやすい位置に収納できると便利です。
ときどきしか使わない食品や比較的長期保管が可能な水やお米は、一部をキッチンに置き、ストック分は納戸や押し入れなどに収納します。キッチンで使っている分がなくなったら納戸や押し入れから補充し、新たに買ってきた食材を納戸や押し入れに収納します。このようにローリングストックしていきましょう。
写真説明:収納例
上段…乾物やスープ類など軽い食品を収納
中段…乾麺やレトルト食品などよく使う食品を収納
下段…根菜類や缶詰、飲料水など重くなりがちな食品を収納
家具の転倒防止策も考慮して軽いモノを上段に、重いモノを下段に収納しましょう。そうすれば、災害時にモノが上から落ちてきた時のけがを最小限に防ぐこともできます。
備蓄品の収納方法
乾麺、レトルト食品などは、種類ごとに食品をわけ、かごやケースなどに立てて収納しておきましょう。ひと目で何があるのかすぐにわかるようにするのがポイントです。
写真説明:食品の種類ごとに立ててカゴやケースに入れて収納する
備蓄品の賞味期限の管理方法
並べ方にコツがあります。手前から賞味期限が古い順に並べるのです。新しく買ったら最後尾に入れる。こうすれば、食べ忘れを防げて管理もラクです。また、たとえば1か月以内に消費したほうがいい食品と1か月以上賞味期限がある食品の間にカードをはさんだり、クリップで目印をつけたりするのです。こうすれば消費し忘れを防ぎ、賞味期限が管理しやすくなります。
スペースなどの都合で常に目に触れる場所で管理できない場合は、食材の種類や賞味期限、保管場所を紙などに一覧表にして、いつでも見られるように手元で管理するようにしましょう。
システムキッチンなどの大きな引き出しもコツがあります。上から見て何があるのかわかるよう重ならないように収納するのがポイントです。細かい食品はカゴなどを使ってバラバラにならないように収納します。
ただし仕切るカゴやケースを多用しすぎないように。食品によって調整ができるようにするためです。普段から出番が多い缶詰は、先ほどと同じように、賞味期限が古いものが一番上や手前に来るように重ねたり並べたりして収納するとよいですね。
飲料水について補足しておきます。収納場所はキッチンのほか、寝室やクローゼットなど数か所に分散しておくことをお勧めします。水は命をつなぐものです。家具が倒れて保管場所から取り出せなくなる事態を防ぐためです。
収納の際は、箱に飲料水の保存期限もよく見えるように太いペンなどで書き足すとわかりやすいです(=写真)。災害時はパッと見てわかることが大切です。
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