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日本で予想されている地震の中でも、特に緊迫状態にあるとされているのが「南海トラフ地震」です。
南海トラフ地震では、建物の高層ほど大きな揺れが持続する「長周期地震動」も予想されています。南海トラフ地震が発生すると、震源から離れていても、長周期地震動による揺れによって家具の転倒リスクや落下リスクが高まります。
本記事では、南海トラフ地震と長周期地震動の仕組み、対策を解説しています。
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南海トラフ地震とは
南海トラフ地震は、静岡県の駿河湾から宮崎県沖の日向灘にかけての海底プレート境界を震源域として、100~150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。
前回発生した南海トラフ地震は1946年の昭和南海地震で、すでに70年以上経過していることから、地震の発生が懸念される緊迫した状態にあります。
政府の中央防災会議によると、科学的に想定される最大クラスの南海トラフ地震では、静岡県から宮崎県にかけて一部で震度7、西日本~東日本の広い範囲で震度4以上が予想されています。
【南海トラフ地震による最大震度分布図】引用:気象庁「南海トラフ地震で想定される震度や津波の高さ」
さらに関東地方から九州地方にかけての広い範囲で、10m以上の大津波の襲来が予想されています。
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