南海トラフでも要注意!建物の高層ほど揺れる「長周期地震動」の対策

南海トラフで予想されている「長周期地震動」

南海トラフ地震では長周期地震動が予想されています。
長周期地震動は、大きな地震が発生したときに生じる周期の長い揺れです。
地震の周期とは、地震の揺れが1往復するのにかかる時間のことです。周期が長くなると、地震が発生したときに大きく横に揺さぶられることになります。

長周期地震動で大きな揺れが予想される場所

長周期地震動は、高層の建物ほど揺れが大きくなります。
高層ほど揺れが大きく、長くなるのは、地震の周期と建物の揺れやすい周期(固有周期)が重なって共振するためです。

固有周期は、高層になるほど長くなる特徴があるため、低い建物より高い建物の方が固有周期と一致しやすく長周期地震動も大きくなります。

引用:気象庁「長周期地震動とは?」

長周期地震動で起こる被害

長周期地震動では、震源から遠く離れた場所でも、高層の建物を中心に大きな被害が発生するケースがあります。

近年だと、東日本大震災の発生時にも大規模な長周期地震動が発生しています。
地震発生時、大阪の地表面で観測された最大震度は3でした。しかし、大阪市内の高層ビル上層階では大きな揺れが発生し、エレベーターの停止や内装材の損傷が多く発生しました。
大阪府の咲洲庁舎においては10分ほど揺れが続きました。

また、2003年に発生したM(マグニチュード)8.0の十勝沖地震においては、長周期地震動によって震源から250km離れた苫小牧市の石油コンビナートで火災が発生しました。
石油タンクは高層ビルと同じように固有周期が長い特徴があります。長周期地震動で揺れが大きくなった結果、石油タンクの浮き屋根が沈没し、地震発生2日後に静電気によって火災が発生しました。

長周期地震動では上記のような被害が発生するリスクに加え、下記のような被害も想定されます。

・固定していない家具の転倒
・キャスター付きの家具類が大きく動く

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