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梅雨入りする6月から7月は、1年間の中で特に豪雨による災害が発生しやすい時期です。最近はほぼ毎年のように豪雨災害が発生しており、甚大な被害をもたらした事例もあります。
西日本〜東日本にかけて広範囲な被害をもたらした「令和2年7月豪雨」もその1つです。過去の災害から学ぶことは多く、今後の防災対策にも役立ちます。
本記事では、令和2年7月豪雨を振り返るとともに、豪雨災害に備えるポイントを解説します。
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「令和2年7月豪雨」どんな災害だった?
令和2年豪雨は、令和2(2020)年7月3日~31日にかけて西日本~東日本の広い範囲で豪雨となり、人的・物的被害が発生した災害です。
特に4日~7日にかけては九州、6日~8日にかけては岐阜県・長野県を中心に記録的な大雨となり、熊本県、鹿児島県、福岡県、佐賀県、長崎県、岐阜県、長野県では大雨特別警報が発表されました。
その後も梅雨前線は本州付近に停滞し、7月13日~14日にかけては中国地方、7月27日~28日にかけては東北地方を中心に大雨となりました。
■被害の状況
令和2年豪雨では、広範囲にわたって河川の氾濫や浸水、土砂崩れなどが発生しました。
全国の被害状況を下の表にまとめています。
<人的被害>
<住宅被害>出典:内閣府「令和2年7月豪雨による被害状況等について」
また、令和2年7月豪雨の水害被害額は全国で6,000億円にのぼり、停電・断水・ライフラインの被害や交通障害、孤立地域の発生など、生活にも大きな影響が出ました。
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