水没した古文書の修復経験を発信!愛媛県大洲市の私塾「古学堂」

写真説明:修復作業により水損を逃れた史料(愛媛県大洲市で)

ボランティアらの手でほぼ元通りに

2018年7月の西日本豪雨で大きな被害を受け、再建中の江戸時代の私塾「古学堂」(愛媛県大洲市)の保存会が、水浸しになった古文書などを修復した経験を広める活動を始めた。古文書の水損は2011年の東日本大震災や西日本豪雨後に相次いだ水害でも起き、捨てられたケースも多いとされる。保存会は「水没してもあきらめないで」としている。

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江戸時代からの私塾・古学堂

古学堂は1700年頃、神職の養成所として建てられた。1750年に庶民向けの私塾となり、函館五稜郭(北海道函館市)を設計した武田斐三郎(あやさぶろう)らを輩出した。廃止された1876年以降も、郷土史などの古文書を収蔵した「文庫」と、教室だった「学室」が保存され、近くの八幡神社の宮司家が管理、希望者に公開してきた。

西日本豪雨で数百点の資料が泥水につかる

豪雨では近くの肱(ひじ)川が氾濫し、床上1・8mまで浸水。古文書など数百点の資料が泥水につかった。二つの建物も土壁が崩れて傾いた。

神社の宮司、常磐井(ときわい)守道さん(50)が、古文書の修復を近くの県歴史文化博物館に依頼。学芸員や、資料救出を専門とする民間団体「愛媛資料ネット」のボランティアらは、カビが生えないよう除湿器や扇風機などで乾燥させながら、紙が破れないよう慎重に扱い、古新聞や段ボールで挟んで水分を吸い取った。

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