浸水繰り返し旅館廃業も…景観重視から治水強化へ変容する最上川

写真説明:2020年、22年と相次いで浸水した客室を見つめる柏倉さん(2023年7月、山形県大江町左沢で)

重なる風水害 山形県の復旧と課題(上)

山形県内で初めて大雨特別警報が発令され、過去最高となる約480億円もの被害をもたらした2022年8月の豪雨発生から1年。河川整備や農地の復旧は緒に就き始めたものの、県民が負った傷は深い。山形県内では近年、2019年の台風、2020年の豪雨と3度、大きな風水害を経験しており、今後に備えるための課題を探る。

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癒やしの川が急変

流域内に県内33市町村を含み、普段は見る人の心を癒やしてくれる最上川が近年、県民に繰り返し牙をむいている。

2019年の台風19号に、2020年7月の豪雨、そして2022年8月の記録的大雨――。約20世帯が暮らす大江町左沢の百目木(どめき)地区では2019年は5棟、2020年は19棟、2022年は10棟が床上・床下浸水の被害を受けた。

夜も眠れない

「また浸水するのではと、夜も眠れなかった」

秋田県が記録的大雨に見舞われた2023年7月15日、同地区の温泉旅館「あてらざわ温泉湯元旅館」の女将(おかみ)、柏倉京子さん(68)は屋外の雨音を聞きながら、不安を募らせていた。

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