浸水繰り返し旅館廃業も…景観重視から治水強化へ変容する最上川

100年に1度クラスの大雨に耐える「城壁」

村山市長島地区に2023年6月、全長1360mに及ぶ「コ」の字形の堤防で、洪水から集落を守る輪中堤(わじゅうてい)が完成した。堤防は約1・5mかさ上げし、高さ約5mとなった。さながら城壁のようだ。

同事務所によると、この堤防は「100年に1度クラス」の大雨にも耐えられる想定だという。

最上川舟唄の難所

U字に曲がる最上川に囲まれた同地区には29世帯が住み、2020年7月の大雨で最上川が氾濫した際には、住宅11棟が床上・床下浸水した。1967年の羽越水害でも浸水した記録が残る。

同地区内には、最上川舟唄に登場する難所「三ヶ瀬」があり、2023年7月30日は船下りを楽しむ観光客の姿が見えた。

自治会長の小野松悦さん(68)は、「普段はいい眺めなんだけどな。自然は怖い。ようやく『敵』から安心して暮らせるようなった」と、胸をなで下ろした。

写真説明:完成した堤防を喜ぶ小野さん(2023年7月、村山市長島で)

この記事をシェア

記事一覧をみる

防災ニッポン+ 公式SNS
OFFICIAL SNS

PAGE
TOP