古代以来の伝統的な工法は地震に強い!現代に生かされる先人の知恵

写真説明:登録有形文化財「寺西家阿倍野長屋」(大阪市阿倍野区=所有者の寺西興一さん提供)

横揺れでも外れない法隆寺五重塔の「心柱」

現存する世界最古の木造建築・法隆寺(奈良県斑鳩町)の五重塔は、飛鳥時代の建立以来、地震で倒壊したことはないとされる。国内では、それ以降の時代にも寺院の多層塔が数多く建てられ、今に残る。古代以来の伝統的な工法は、地震の揺れに強いとされ、現代の建築物にも生かされている。

こちらの記事も読まれています→長崎の旧マリア園、高級ホテルに改修…被爆建造物の保存に活路

かんぬきの役割

法隆寺の五重塔の強さの秘密は、塔の中心を貫く木の柱「心柱(しんばしら)」だ。地震発生時に塔がくねくねと横揺れしても、積み上げられた各階層が外れてしまわないようにする「かんぬき」の役割を、心柱が果たしているのではないかと考えられている。ほかの寺院の多層塔の多くにも、同じような心柱の仕組みが用いられている。

この記事をシェア

記事一覧をみる

防災ニッポン+ 公式SNS
OFFICIAL SNS

PAGE
TOP