富士山噴火は南海トラフ地震と連動も! 備え遅れる火山対策

写真説明:富士山の南東側山腹にある「宝永火口」。宝永噴火では火山灰が江戸にも降り積もった(2023年8月、静岡県裾野市で、本社ヘリから)

巨大災害 現代のリスク⑤

富士噴火で停電、断水、通信インフラの途絶…首都機能がまひ

鉄道など交通網がまひし、停電や断水が発生。通信インフラも途絶――。政府の中央防災会議が2020年、富士山の噴火で首都圏に火山灰が降った時の影響をまとめた想定だ。人と政治・経済の中枢機能が集中する首都が、一気に混乱に陥ることを意味する。

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1707年の噴火で江戸にも火山灰

1707年の宝永噴火では、江戸の街にも火山灰が降り積もった。降灰は2週間続いたとされる。

想定は、この噴火と同規模の噴火が起きたとし、除去が必要な火山灰は首都圏で最大約4・9億立方メートルに上ると算出する。東日本大震災(2011年)の災害廃棄物の約10倍の量だ。

前回は南海トラフ地震と連動した

宝永噴火は、M(マグニチュード)8・6とされる国内最大級の宝永地震の49日後に発生。連動して起きた可能性が指摘されている。それ以降、300年余り静穏を保っている富士山が、30年以内の発生確率が70~80%とされる南海トラフ巨大地震と再び連動して噴火する可能性が危惧されている。

「いつ噴火してもおかしくない」と専門家

東京大と山梨県富士山科学研究所の最新の研究で、噴火の空白期間は過去5000年で、現在までの約300年間が最長となることがほぼ確定的となった。

同研究所の藤井敏嗣所長は「いつ噴火してもおかしくない。3世紀の間に地下にマグマがたまっている可能性があり、次の噴火は大規模になるとの覚悟も必要になる」と語る。

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