サーファーら1700人が参加!毎年恒例、三重・志摩の津波避難訓練

写真説明:津波を想定した海岸からの避難訓練。サイレンの音に合わせて、サーファーや海水浴客らが堤防に向かって一斉に移動した(2023年7月30日、三重県志摩市で)

サーフィンの名所で「観光客ら守ろう」

自治会やサーファーらで作る「志摩コーストガーディアンズ」が実施

三重県志摩市のサーフィンの名所「国府(こう)白浜」を訪れる観光客らを津波から守ろうと、地元自治会やサーファーらが2006年に結成した「志摩コーストガーディアンズ」の活動が18年目を迎えた。2023年も7月末にサーファーや海水浴客ら約1700人が参加して津波避難訓練を実施。専門家は「地域に関係する多くの団体が連携した防災コミュニティーとして全国の見本になる」と評価している。

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にぎわう砂浜、5分で無人に

2023年7月30日午前10時、海辺にサイレンが鳴り響くと、サーファーらが一斉に海から上がり、サーフボードを抱えて堤防に向かった。南海トラフを震源とするマグニチュード9・0の地震が発生し、大津波警報が発表されたという想定だ。
突然の訓練開始に、たまたま遊びに来ていた県外の観光客らは驚いた表情を見せたが、にぎわっていた砂浜は5分ほどで無人になった。滋賀県甲賀市から家族5人で訪れた池本厚介さんは「事前の想定がなければ、適切な行動ができない。国府白浜は日頃から訓練を重ねているので、安心して遊びに来ることができる」と話した。

写真説明:津波を想定した海岸からの避難訓練に臨む志摩コーストガーディアンズのメンバーら

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