「大災害の時代に官民備えを」五百旗頭真氏インタビュー

ひょうご震災記念21世紀研究機構理事長としてコロナ禍に語る

1995年の阪神大震災以降、日本は東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨など相次ぐ災害に見舞われ、今はコロナ禍の中にある。ひょうご震災記念21世紀研究機構の五百旗頭真理事長(=写真)は、現代を「大災害の時代」と位置づけ、「災害の発生は防げないが、蓄積した経験を官民で生かし、強靱(きょうじん)な国を作る必要がある」と説く。

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「大災害の時代」であること

関西では長い間、大きな地震が発生せず、多くの人が自分には関係ないことだと信じていた。ところが、阪神大震災によって認識は大きく変わった。

その後も、鳥取県西部地震(2000年)、新潟県中越地震(2004年)、岩手・宮城内陸地震(2008年)と、忘れる暇もないほど立て続けに発生した。

阪神大震災までの半世紀ほどは比較的平穏だったが、日本は地震活性期に入った。2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震と、地殻活動が活性化しており、大災害の時代になったのは疑いない。

写真説明:東日本大震災で、海岸線(左)から押し寄せた津波で浸水した宮城県名取市付近(2011年3月11日)

写真説明:熊本地震で大規模に崩落した山の斜面(2016年4月16日、熊本県南阿蘇村で)

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