災害ボランティアの理想形「石巻モデル」はいまも進化中(後編)

写真説明:石巻モデルは東日本大震災以降の災害にも引き継がれ、進化している(2016年4月、熊本市で)

官民が連携して支援する「石巻モデル」のいま

高齢者の通院や買い物の送迎

宮城県石巻市での支援活動は、今も形を変えながら続いている。NPO法人「移動支援Rera」は災害公営住宅などに住む高齢者の通院や買い物の送迎をしている。

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(写真は「移動支援Rera」提供)

災害公営住宅はバス停から遠いことが多く、震災後に家族と別居し、外出が困難な人もいる。災害公営住宅に住む女性(62)は腰が悪く、通院のため週2回利用する。「スタッフがいつも体調変化を気にかけてくれて心強い。会話をするのも楽しみの1つです」と笑顔を見せる。

支援者が活動のために移住

支援活動を機に石巻へ移住した人もいる。震災直後に香川県から駆けつけ、物資の仕分けなどをした谷口保さんもその1人だ。石巻のNPOで理事長を務め、沿岸部で植林などを行う。「津波で失われた緑を増やし、地域に彩りを持たせたい。まだまだやれることは多い」と語る。

(写真は「MAKE HAPPY」提供)

◆現在も石巻で活動する他の団体


(写真は各団体提供)

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