名大に太陽フレアの研究拠点。「宇宙天気予報」の精度向上へ

JAXAと国立天文台と共同運営

名古屋大(=写真)などは、太陽活動の変化が地球などに与える影響を調べる共同研究拠点を設立した。太陽表面での爆発現象「フレア」は、通信障害や停電をもたらす恐れがあり、その影響を予測する「宇宙天気予報」の精度向上を目指す。

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研究拠点の概要

名大に設立された新拠点「太陽圏サイエンスセンター」は、ほかに宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))宇宙科学研究所と国立天文台が共同運営する。地球の周りの宇宙空間を観測する探査衛星「あらせ」や太陽観測衛星「ひので」、水星探査機「みお」からの観測データなどを解析する。

なぜ「宇宙天気予報」が必要なのか

大規模なフレアが発生すると、地球周辺で磁気の乱れが発生。人工衛星の故障や機能低下、地上での停電など市民生活に支障が出ることがあり、情報通信研究機構(東京)が毎日予報を出している。カナダでは1989年、大規模停電が発生し、約600万人に影響したケースもある。

◆太陽フレアがもたらす被害想定

新拠点での事業予定

新拠点では太陽が惑星に与える影響の解明にも取り組む。名大の三好由純教授(宇宙空間物理学)は「人類の活動領域が月や火星にも広がろうとしている中、太陽圏で起こる現象の理解を深め、宇宙での安全に貢献したい」と話している。

(読売新聞 2022年4月25日掲載)

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