能登地震で住宅被害が珠洲市に集中したワケは地震波の周期にあった!

木造壊れやすい「周期1秒前後」

石川県能登地方を震源とする2023年5月5日の地震で震度6強を記録した同県珠洲市では、木造住宅が損壊しやすい周期の地震波が観測されていたことが、京都大の後藤浩之教授(地震工学)の解析でわかった。同市で家屋の損壊が集中した要因になったとみられる。

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京都大・後藤教授が防災科研のデータを解析

周期は地震の揺れの往復時間を指し、周期1~2秒の地震波によって木造住宅など中低層の建物は激しく揺れやすい。後藤教授が国立研究開発法人防災科学技術研究所(茨城県)の観測データを用いて、地震波の周期を調べたところ、珠洲市では1秒前後の周期を持つ地震波が強かった。

写真説明:地震で倒壊した建物の撤去作業(2023年5月6日、石川県珠洲市で)

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