緊急地震速報も活用して身を守る
巨大地震発生時、高層ビルを大きく揺らす「長周期地震動」。3大都市圏はタワーマンションなど高層の建物がひしめき、住民のけがやエレベーターの閉じ込め事故などが広範囲で同時多発しかねない。気象庁が発表を始めた長周期地震動の緊急地震速報なども活用し、身の安全を確保したい。
こちらの記事もおすすめ!→南海トラフでも要注意!建物の高層ほど揺れる「長周期地震動」の対策
まずは、架空のシナリオで考える。
シナリオ1 タワマン40階・在宅中に大きな横揺れ
会社員の花子(35)は1年前から、東京都心の湾岸エリアにあるタワーマンション40階の2LDKの部屋に夫の太郎(40)と暮らす。
リビングのソファで在宅ワーク中、つけていたテレビから緊急地震速報が流れた。画面を見ると震源は東北沖。東京も表示されていた。「震源は遠方だし、免震構造のマンションだから大丈夫だろう」。天井からつり下げ式の照明器具が左右に揺れ始め、これまで体験したことがないような横揺れに襲われた。
無断転載禁止