硫黄島の沖で噴火、新たな島が出現!

写真説明:硫黄島(手前)の沖合に誕生した新たな島。噴煙に混じって岩石が飛び散っているのが分かる(2023年11月1日撮影、海上自衛隊提供)

南北400mの陸地…硫黄島近くで島が生まれたのは観測史上初

東京都心から南に1200kmあまり。北太平洋にぽっかり浮かぶ小笠原諸島・硫黄(いおう)島(東京都小笠原村)の隣に新たな島が出現した(=地図)。海底火山の噴火で岩石が積み重なり、南北約400mにわたる陸地が作られたのだ。海底火山の「山頂」でもある硫黄島の観測は1890年前後から続いているが、島が生まれたのは初めてだという。

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岩石を吹き飛ばす激しい噴煙

上の写真は2023年11月1日、硫黄島から沖合約1kmに出現した島の姿を海上自衛隊が撮影したものだ。岩石を吹き飛ばしながら立ち上る噴煙が火山活動の激しさを物語っている。
気象庁の11月9日の発表によれば、この場所で激しい噴火が始まったのは10月21日。火山灰や軽石を含んだ水柱が100mの高さにまで達することもあり、堆積(たいせき)物がみるみるうちに陸地を形成していったという。10月30日に上空から現地を視察し、写真を撮影した東京大学地震研究所の前野深(ふかし)・准教授(火山学)は「はっきりとした火口は見られなかったが、巨大な岩の塊(かたまり)が混じった水柱が数分おきに噴出されていた」と振り返る。

写真説明:上空から見た噴火地点。真っ黒な陸地が生まれ、海にも軽石が流出している(2023年10月30日撮影、前野准教授提供)

写真説明:前野准教授

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