雪崩に巻き込まれたらどうする?事前にできる対策も

日本の半分以上は「豪雪地帯」

日本は、国土の半分以上が「豪雪地帯」に指定されており、山地も多く、雪崩も発生しやすい。雪山の登山やスキーで被害に遭わないために、雪崩への備えや巻き込まれた際の対処法を理解しておくことが大切だ。
まず、架空のシナリオで考える。

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シナリオ1 慣れた山に単独で向かう

関東地方に住む太郎(38)は登山が趣味だ。昨年から友人の一郎(41)からの誘いで雪山登山にも行くようになった。
1月中旬、週末に雪山登山へ行く計画を立てていた太郎のもとに、一緒に行く予定だった一郎から体調不良を知らせるメールがきた。これまで、雪山は経験豊富な一郎と一緒にしか行ったことがない。だが今度の山は、行楽シーズンに何度も足を運んだ山だ。
太郎は、「雪山にも慣れてきたし、大丈夫だろう」と、一人で行くことに決めた。

シナリオ2 斜面で流される

当日の天気は快晴。他の登山者の姿もあり、登山道の雪には、幾つものスノーシューの跡が残っていた。太郎は「これならルートからも外れないだろう」と安心した。
針葉樹林の間にのびる登山道を2時間ほど登ると、周囲の木がなくなり、一気に視界が開けた。斜面の雪が美しく輝いている。「来てよかったな」。太郎が休憩しながら景色を眺めていると、「雪崩だ!」と叫ぶ声が聞こえた。
視線をあげると、上の斜面から雪崩が迫ってくるのが見えた。慌てて逃げようとしたが、間もなく流された。

シナリオ3 視界真っ白 息もできず

視界は真っ白で、口や鼻には雪が入り、息もできない。太郎は「とにかく雪から出ないと」と焦ったが、どちらが上かも分からなかった。
次第に雪の中で身動きが取れなくなったが、体が浮き上がって雪から上半身が出た。居合わせた人の手を借り、なんとか雪から抜け出た。幸いけがはなかったが、寒さと恐怖で震えが止まらなかった。
後日、雪崩に遭った場所が雪崩事故の多い場所で、登山の数日前から大雪が降っていたことを知った。「事前に情報を集め、入念に準備しておくべきだった」と後悔した。

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