新耐震でも対策を!地震から木造住宅を守る最新情報

写真説明:能登半島地震で倒壊した木造住宅(2024年1月3日、石川県輪島市で)

能登半島地震の調査をもとに

大地震が発生した時、老朽化などで強度が弱くなった木造住宅は、倒壊などの大きな被害が懸念される。家族で話し合いながら耐震化を図り、地震に強い家づくりや、倒壊時に備える対策が必要だ。
架空のシナリオで考える。

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シナリオ1 新耐震の家なのに壁が壊れる

過疎化の進む地方で、太郎(70)は、1984年に建てた築40年の2階建て木造住宅に妻の花子(70)と暮らす。これまで震度5以上の地震が多くあり、壁にひびが入るなどしては補修してしのいできた。「1981年以降の建築で新耐震基準を満たしているから、大丈夫だろう」と油断していた。
冬の朝、1階の居間に妻といると突然、大きな地震が起きた。「家から出よう」と叫び、妻と外に出た。数分続いた地震で住宅の屋根が一部崩れて建物が傾き、壁が壊れた。

シナリオ2 近所の住宅も大きな被害

震度6強の地震だった。近所の古い木造住宅は1階が押しつぶされるなど大きな被害が出ていた。家屋が全壊した知人の男性は太郎に、「改修したばかりで、なんでこんなことに」と漏らした。
一方、東京のマンションに暮らす長男の一郎(35)は以前から、両親が住む地域での地震の多さや、老朽化した実家のことが心配だった。両親の無事に安堵(あんど)したが、実家の被害を聞き、ショックを受けた。「これまでの地震で建物の強度が弱っていたのか。もっとしっかりとした耐震化をする相談にのっていれば」

シナリオ3 自宅の再建か?転居すべきか?

地震後の自治体の応急危険度判定で、実家は「危険」と判定された。避難所での生活はストレスが多く、花子は「家で生活したい」と言うので自宅で生活することに。
その後、自治体の被害調査で「大規模半壊」と認定された。安心した生活を送るためには、大がかりな耐震化を図る必要がある。一方、一郎からは「これを機に東京で一緒に生活しないか」と誘われた。妻も「余震で倒壊するかも。一郎に甘えたら」と言う。自宅を再建するか。東京に移住して一郎の家族と暮らすか。太郎は悩みを募らせた。

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