阪神大震災の教え 今できる備えのススメ

特徴は、非常持ち出し袋に入れておく「1次の備え」、ライフラインが途絶えても数日間しのぐための「2次の備え」に加え、普段から持ち歩いておきたい「0次の備え」が明記されていることだ。災害はいつ、どこにいる時に起きるかわからない。最低限必要なものは数日分をポーチなどにまとめ、常に持ち歩いておきたい。

◆備えておきたい防災グッズ

※人と防災未来センター(http://www.dri.ne.jp/)の「減災グッズチェックリスト」を基に作成(下表も)

ただ、何からそろえればいいか、迷う人もいるだろう。「『自分にとって、生活にないと困るものは何か』という観点で考えてみて」と提案するのは、危機管理アドバイザーで危機管理教育研究所(東京都)代表の国崎信江さんだ。年齢や性別、職業、家族構成などによって、各自必要なものは異なるためだ。

「普段使い」をしながら、防災グッズにも代用できるものは結構ある。例えばスマートフォンは通話や通信だけでなく、災害時にはライトやラジオ、ホイッスルなどの代わりになるが、充電が切れると使えなくなるので、モバイルバッテリーが必須となる。

 

国崎さんはまた、毎月数千円程度から防災対策を行う「コツコツ防災」を勧める。家具の転倒防止など室内安全対策、持ち出し品や備蓄品の買い足しなど必要なものは何かを家庭内で定期的に話し合い、少しずつそろえていく。「負担なく継続していくことが大切です」と強調する。

 

(読売新聞 2020年1月7日掲載 編集センター・内田郁恵)

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