知ってました?新聞で作る簡単「災害時用」スリッパ

6回折るだけで足指が温まるスリッパになる!

古新聞は、災害時への備えになる。熊本県和水町の防災士柳原志保さんが、防災講習会などでよく作り方を紹介するのが「スリッパ」だ。古新聞を6回ほど折るだけで、誰でも簡単に作れる。「保温効果があり、はくと足指が温まります」と柳原さんは勧める。作る余裕がない時は、刻んだ古新聞を入れたポリ袋に足を入れるだけでも温かいそうだ。

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簡単!災害時用スリッパの作り方

大人1人分用。半分サイズで折れば子ども用になる。

① 見開き1枚を2つ折りにしたものを用意し、下側を中心に向けて折る

② もう一度折る

③ 裏返し、左1/3を右に折る

④ 右1/3に折る

⑤ ④で折った部分を左下の紙の内側に入れこむ

⑥ 角を内側に折り込み

⑦ 下の両側の角を内側に折り込む

⑧ 裏返して完成。同じものをもう1つ作る

東日本大震災の避難所で寒かった経験から考案

柳原さんは、宮城県多賀城市で暮らしていた2011年3月に東日本大震災で被災し、自宅は津波で大規模半壊した。2週間の避難所生活では、体の温め方がわからず、厳しい寒さや足の冷えに悩まされたという。

12年に家族で和水町へ移住してから、防災士の資格を取得。愛称は「歌うママ防災士」で、地域の集まりなどで歌を披露しながら被災体験を語り、防災の心得を伝えている。その中で古新聞の活用法も紹介し、スリッパ以外にも、使い捨ての食器や、簡易トイレの材料などにする方法を教えている。

写真説明:新聞で作ったスリッパを紹介する柳原さん

柳原さんは「古新聞のような身近にあるものを災害時にどう役立てるか考えることが、防災対策につながります」と呼びかける。

 

(読売新聞 2020年12月13日掲載 社会部地域・生活課 香月大輝)

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