ARで水害を疑似体験できるスマホ防災アプリ3選

水害プラス地震による建物倒壊危険度を確認する

地震による建物の倒壊危険度などを確認できるアプリもある。

「ARハザードスコープシリーズ」は、ソフト制作会社「キャドセンター」(東京都港区)が自治体などから要望を受けて開発。カメラの前にある建物などが壊れたり傾いたりする危険度を、その地域の建物の種別や地盤の種類などから5段階に分けて表示してくれる。地域によっては想定される津波の高さなども示されるため避難に役立つ。

◆ARハザードスコープシリーズ(画像はキャドセンター社提供)

アプリ名:ARハザードスコープシリーズ
提供元:キャドセンター

ARハザードスコープシリーズ紹介ページ
https://www.cadcenter.co.jp/products/archives/7

東京都葛飾区、神奈川県茅ヶ崎市など9自治体向けのアプリが既に配信済みだ。同社の古川修さんは「リスクを視覚的に捉えることができる。防災に生かしてほしい」と呼びかけている。

知っておこう

アプリによっては、アンドロイド版とiPhone(アイフォーン)などのiOS版とでサービス内容が異なる場合がある。例えばアメミルは降雨状況を上空から眺めるように確認できる機能があるが、iOS版限定だ。

また、アプリを無料でダウンロードした後、機能を充実させるために課金が必要なケースも。ARお天気シミュレーターは気象現象などの情報を受け取れるが、月100円で会員になる必要がある。課金の有無を事前に確認しておいた方がよいだろう。

(読売新聞 2021年3月28日掲載 科学部・渡辺洋介)

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