コロナ下で歩く機会が減った人に!足の健康を保つコツ

アキレス腱が硬いとさまざまな不調にも…

足の診療を専門にしている東京都世田谷区の「下北沢病院」では、アキレス腱伸ばしを健康維持のために勧めている。運動不足でアキレス腱が硬くなると、地面に足をつく際の衝撃を和らげてくれる足裏のアーチ構造が崩れやすくなり、外反母趾(ぼし)などの変形や痛みにつながるという。

また、アキレス腱が伸びにくくなると、連動するふくらはぎの筋肉も十分に伸びなくなり、血液を足から心臓へ押し上げるポンプ作用が低下。むくみなどの原因になる。

伸ばした姿勢で30~60秒キープ

まっすぐ立ってつま先を上げ、10度以上、上げられないようなら、アキレス腱が硬くなっているとみられる。伸ばす際は両足のつま先を前に向け、伸びを感じたところで止め、その姿勢を30~60秒キープするといい。

◆「アキレス腱伸ばし」のコツ

①両手を壁に当てる

②つま先は正面に向け、かかとを浮かさない

③片方の足を10度以上傾くように後ろに下げる

④アキレス腱の伸びを感じたら、その姿勢を30~60秒キープする

2020年末に「新しい『足』のトリセツ」(日経BP)を出版した同病院の理事長を務める久道勝也さんは、コロナ禍で歩かなくなった患者から「太った」「眠れなくなった」「転びやすくなった」などの訴えを聞くことが増えたという。歩行量の減少は運動機能だけではなく、循環機能、心理面など体全体への影響が懸念される。

「テレワークの広がりで中高年世代が歩かなくなり、老化が進んだような状態になっているのでは。5年後、10年後の健康に影響しないよう対策を取る必要があります」

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