【熊本市北区】必要な備えを3ステップで考えるシート
熊本市北区は、冊子「防災マイBOOK」を発行した。2016年4月の熊本地震の経験も踏まえて各自がオリジナルの防災ブックを作る内容で、同区のホームページから自由にダウンロードできる。
写真説明:熊本市北区が発行した「防災マイBOOK」と付属のシート。こちらもダウンロードできる
自分に必要な備えを3ステップで考える
冊子はA5判50ページで、自分に必要な備えについて3ステップで考える構成。同市のNPO法人ソナエトコが区の委託で制作し、熊本大の竹内裕希子准教授(地域防災学)が監修した。
ステップ1の「家族・地域を知る」では、家族構成やライフステージに応じた備えを考え、居住地域の災害リスクを調べることを促す。ステップ2は「災害を知る」で、地震、豪雨、台風など災害ごとの特徴や被害を説明。熊本地震の際に避難所になった学校でプールからトイレの水を運んだ経験なども紹介している。
「これがないと生活できない」は?
ステップ3は「備える方法を知る」で、「備蓄」「食事」「住まい」など10項目ごとに付属のシートに記入。例えば備蓄では「『これがないと生活できない!』というものは何ですか」など、自分に必要なものを考えさせる。
総務企画課の有田美保子課長は「災害への備えを『自分ごと』と考え、行動に移すきっかけにしてほしい」と話していた。
(読売新聞 2021年4月22日、5月4日掲載)
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