災害救助犬はにおいを知らなくても探知できる究極の探知犬!

災害救助犬の訓練士・村瀬涼子さんにインタビュー

大規模災害などで行方不明者の捜索にあたる災害救助犬。アジア人女性で唯一、国際派遣できる調教師の資格を持つ村瀬ドッグトレーニングセンター(神奈川県藤沢市)の訓練士、村瀬涼子さんに、探知にあたる警察犬や害獣駆除犬などの中でも“究極の探知犬”と言われる理由を聞いた。

災害救助犬について教えてください

都道府県警などが登録する警察犬と違い、災害救助犬は様々な民間団体が認定しています。元々父が開設した当センターでは、一般的な犬のしつけのほか、様々な探知犬を育てています。訓練士4人と見習い訓練士3人が、約50頭と共に毎日を過ごし、災害救助犬として出動できるのは現在5、6頭です。

どうしたら災害救助犬になれるんですか?

災害救助犬には犬種は関係ありません。高い場所や足場の悪い場所、大きな音が平気だと判断された犬が、生後半年頃から訓練を始める場合が多いです。私も所属する救助犬訓練士協会(RDTA)の試験合格を目指し、順調な犬は2年ほどの訓練で合格します。

ほかの探知犬との違いは?

特定のにおいを追跡するほかの探知犬と違い、災害救助犬の最大の特徴は、においを知らない「生きていて動けない人」を探せること。災害現場で救助活動をしている人と、閉じ込められて身動きがとれなくなっている人のにおいをきちんとかぎ分けられます。

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